【博士中退者の就活】就職エージェントの利用のススメ
私が博士課程の中退時に企業への直接応募と合わせて利用した就職エージェントについて紹介します。
個人的には直接応募とエージェントを併用したことでそれぞれのメリット・デメリットを補いながら就活に臨むことができ、最終的にエージェント紹介の企業に入社することになりました。
過去の私の就活を振り返り、就職エージェントを利用してよかった点と注意点について本記事でまとめたいと思います。
就職エージェントとは
皆さんは転職エージェントについては各種CMや電車内の広告などで目にする機会が多いと思います。
転職エージェントは転職において中途採用を募集する企業と求職者のマッチングを行うサービスですが、就職エージェントはそのサービスを学生向けに行うものだと考えてよいでしょう。
就職エージェントに登録すると、自身の希望や適性に合った求人情報を紹介してくれたり、履歴書や面接のアドバイスをしてくれたりします。
また、就職エージェントは企業と直接交渉してくれるので、あなたにとって有利な条件での採用を目指してくれます。
就職エージェントを利用する際の3つの利点
新卒学生に就職エージェントの利用をお勧めする理由は以下の3つです。
1. 就職エージェントにはノウハウの蓄積がある
就職活動に不慣れな学生に対して、就職・転職のノウハウを持ち、企業の採用者とはまた別の情報を持つエージェントの助けは利点が非常に大きいです。
会社にもよりますが、学生向けの就職エージェントは転職エージェントも兼ねている場合もあり、対象の企業の情報を新卒目線だけでなく中堅社員目線からも利いていたりします。
なので、大学の就職担当や企業の人事以上に企業の情報をエージェントが持っている場合もあるので、そういった情報は内定が出た際の入社の判断に大いに役立ちます。
また、エージェントは就職・転職活動のプロなので、面談や書類を通して学生のの強みに近しい企業の紹介やESの改善なども行ってくれます。
こういった対策は1人で準備するよりはるかに強力なものです。
2. 選択肢を広げることができる
学生が個人で企業へ応募する場合は企業のHP、就活四季報、大学への求人などが情報源になるかと思います。
ただ、これらの情報だとどうしても大手企業寄りになりますし、通常の新卒ならともかく博士中退のようにマイナス点があったりすると競争が非常に激しいことが目に見えています。
とはいえ大手企業の子会社や中小企業やなどの情報は個人で集めるのには限界があるので、就職エージェントの助けを借りると便利です。
就職エージェントは多くの企業から求人を受け取っているので、知らなかった企業や業界にも出会うことができます。
エージェントへ求人を出す企業は単独では広報力の足りない大手企業の子会社や中小企業、ベンチャー企業が主なので、直接応募の場合と住み分けができています。
なので、就職エージェントと直接応募を併用することで大手企業・中小企業・ベンチャー企業と幅広い企業に手を伸ばすことができます。
これは採用率の低さが目に見えている博士中退者にとって、数を打つ助けになるので非常にありがたいですし、私も大いに助けられました。
3. 就職エージェントの利用料が無料
就職エージェントは企業から紹介料をもらう仕組みなので、求職者から料金を取ることはまずありません。
転職エージェントだと、採用者の年収のX%の利用料を企業からエージェントに支払うことになっていますが、就職エージェントでも同じ仕組みでしょう。
なので無料であることに恐縮しすぎずに、サービスを使い倒すつもりでES添削・面接対策などエージェントの提供するサービスを活用するとよいでしょう。
エージェントからしても、無理なお願いをしなければサービスの範囲内として引き受けてくれるでしょうし、エージェントとして
就職エージェントを利用する際の3つの注意点
以上が就職エージェントの利用をお勧めする理由ですが、以下の3つの注意点も覚えておくべきです。
1. 就職の判断は自分で行う
就職エージェントに就職企業の決断をゆだねるのはよろしくないです。
エージェントから紹介された企業については、エージェントからの情報だけでなく自分でIR情報や有価証券報告書を調べたり、他の情報源を参考にしたりして、自分に合っているかを判断するべきです。
そして、就職エージェントから強く勧められた企業であっても、自分の意思に反することはしないようにしましょう。
エージェントも営利企業ですので、就職の決断間際で仲介手数料の存在により、求職者に不都合な企業であっても背中を押す可能性があることは念頭に置いておく必要があります。
2. 複数の就職エージェントを利用する
就職エージェントには、それぞれ得意な業界や企業があります。
一つの就職エージェントだけに頼ると、自分に合った企業を見逃す可能性があります。
そこで、複数の就職エージェントを利用し、幅広い情報や視点を得ることができます。
ただし、複数の就職エージェントに同じ企業に応募させないように注意しましょう。
私が利用した就活エージェントは4社ありましたが、それぞれ紹介してくれた求人数も業界も大きなばらつきがありました。
3. エージェントとのやり取りを密にする
エージェントとのコミュニケーションはレスポンスよく密にすることを推奨します。
紹介企業とのマッチングの参考情報となる材料として、自分から積極的に情報を伝えたほうがよいでしょう。
就職先企業に対する自分の希望や不安、質問などを隠さずに相談するべきですし、賃金カーブ・福利厚生など企業の採用担当には直接聞きずらい質問でもエージェントを介することで聞ける質問もあるでしょう。
エージェントの利用前に自己分析を行って自身の強みと弱み、就職にあたっての希望などを整理して書き出しておくと相談しやすいと思います。
私が利用した就活エージェント
私が利用した就活エージェントは以下の4社でした。
私のバックグラウンドが理工系博士中退かつ趣味がプログラミングで、これに対してのエージェントの紹介も併せて記載しておきます。
あくまで私に対しての求人だったので、ほかの方の利用だとまた違った結果になるかと思いますのでご注意ください。
- 理系就活チャージ: 中小・ベンチャーの求人多数。最終的にここの紹介で就職
- アカリク就職エージェント: 複数の求人を紹介して貰えた
- キャリアチケット: 学部新卒向けが中心だったのか、私へは求人なし
- リクナビ就職エージェント: 求人はサイトから自分で探す形式
私が博士中退ということもあり、紹介してくれる求人にエージェントごとに大きな差はありました。
中でも理系就活チャージはメイテックネクストが運営する就職エージェントですが、こちらは紹介求人がかなり多くてよかったです。
理系就活チャージでは担当のEさんがしっかり面談をしてくれた上で、私の専門分野・プログラム趣味に合わせた求人を5-6件紹介してくれて、最終的にこちらの紹介の会社へ就職することになりました。
おそらく中途向けのメイテックネクストでエンジニア向けの求人が多くあるため、同じ企業から新卒向けの求人を取ってきやすいのではないかと思います。
最後に
博士中退での就活は周りに相談しづらいですし、情報も非常に少ないです。
私も色々と調べつつ、とにかく自身の知らない企業含めて手広く数を打って応募して内定を取ろうと模索してました。
その中で就職エージェントは大きな助けとなってくれましたので、一度お話を伺ってみるとよいかと思います。