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【博士中退者の反省】博士進学を踏まえた際の大学研究室選びで注意するべきこと3点

2023/04/19

博士進学を踏まえた大学院進学にあたりその後のキャリアに大きな影響を与えるのが研究室選びです。
研究室選びでしくじると研究のサポートや論文執筆・発表に悪い影響が出てしまって非常に苦労することになります。
私はこの研究室選びのミスと自身の研究能力の問題が重なり、ほとんど研究成果を出せずに博士中退をすることになりました。
後から振り返った失敗談としてご参考になれば幸いです。

Table of Contents
  • 私の失敗談
    • 1. 教授が完全放任
    • 2. 学生の研究テーマに関連性が薄い
    • 3. 研究成果は一部の教員と学生が稼いでいる
    • 博士中退
  • 研究室選びで注意するべきポイント3点
    • 1. 研究室HPの研究業績が一部の学生に偏っていない
    • 2. 研究室で研究テーマのばらつきが大きすぎない
    • 3. 指導教員のスタイルと学生に生じたトラブル
  • 最後に

本記事では研究室を選ぶ際に気を付けるべきことを3点まとめました。

研究室は、大学生活で重要な場所であり、さらに研究職でキャリアを望むのであれば人生の中で最も重要な場所の一つでもあります。

一方で研究室選びは容易ではなく様々な要素を考慮する必要があり、失敗すると私のように就職後にわたって後悔することもあります。

私の研究室選びの失敗を踏まえた上で、研究室選びのご参考にしてください。

私の失敗談

私は学部時代からアカデミアでの研究職志望であり、大学院進学にあたっても当初から博士志望でした。

研究分野も定めており、その分野で自分の興味をひかれた別の大学の研究室に大学院入試を受けて進学しました。

もちろんHPの確認や研究室見学、教授との面談を経たうえで進学したのですが、入学前に軽視していた項目がその後の研究生活で大きくのしかかってきました。

1. 教授が完全放任

研究室の外から見ると素晴らしい成果を出している研究室で教授もその分野では有名な方でした。

しかし、研究資金集めや大学の事務などに教授が追われていることもあり、学生に割くことのできる時間がほとんどありませんでした。

そのため教授が指導するのは研究に対する表面的な内容に留まり、自身の研究テーマがドツボにはまった際は学生が独力で解決する必要がありました。

2. 学生の研究テーマに関連性が薄い

独力での解決は多かれ少なかれどの研究室もあるかと思いますが、負の相乗効果を生んだのが研究テーマが学生ごとにバラバラで関連性が薄かったことです。

これによってドツボにはまった学生が他の学生に助言を求めても専門がずれており解決のヒントが得づらく、放任でも自力で解決可能な学生のみが生き残っている状況でした。

逆に自力で解決できなかった学生はメンタルをやられて休学・留年・退学というコンボを多く決めていました。

3. 研究成果は一部の教員と学生が稼いでいる

そのような状況でなお研究室が成果を出せているように外から見えていたのは、生き残った優秀な学生と教員が研究発表を積極的に行っているからでした。

そのため、一見すると研究室は成果を上げているのですが、それは放置されて見えなくなっている学生が影に隠れているというものでした。

博士中退

私は上記の状況下で周りの助けを借りることができず、どうにか修士学位は取れましたが、博士でどうにもならなくなりました。

研究業績が出せず論文も出せず留年し続け、最終的にはアカデミアでの研究職のキャリアをあきらめて就職という結果になりました。

後から振り返れば、能力の低い自分の問題もありましたが、研究室選びで色々見ておくべきポイントがあったと思います。

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私が博士を中退して就活した時の記録
私が博士を中退して就活した時の記録
2023/04/19

研究室選びで注意するべきポイント3点

上記の私の失敗を踏まえて、研究室選びで見ておくポイントは以下の3点と考えています。

1. 研究室HPの研究業績が一部の学生に偏っていない

研究室HPの更新頻度が高いことは大前提として、業績/Publicationのページにある論文(特に査読あり論文や国際会議)の第一著者に偏りがないかを確認しておくべきです。

研究室のメンバーリストもあるのであれば、その第一著者が論う分発表をしたのが修士・博士であるのかも見ておくとなお良いでしょう。

もし修士2年で査読あり論文や国際会議を出しているメンバーが多いのであれば、それは研究室全体で研究をサポートして対外発表を行っている可能性が高いです。

2. 研究室で研究テーマのばらつきが大きすぎない

全員が全員同じ研究をしているのであれば、就職はともかく研究職としてのキャリアを積むのに支障があるかもしれません。

とはいえ、研究室でテーマの重なりがある程度あることは大事です。

研究で生じたトラブルなどを周囲に相談しやすいということは大きな助けとなるはずです。

このポイントについては研究室のテーマ紹介、研究室見学、研究業績などから総合的に判断することになるかと思います。

サークルなどの先輩で直接聞けるとなお良いでしょう。

3. 指導教員のスタイルと学生に生じたトラブル

最後に大事なのは指導教員の指導スタイルです。

学生を放置しているのか、きちんと指導しているのか。そして指導内容はパワハラ・アカハラ寄りではないのか。

また、教授より距離が近い準教授・助教・助手と学生との距離感はどうなっているのか。

彼らが放任主義、あるいは逆にパワハラ・アカハラ的なスタンスだと研究生活に支障が出る可能性があります。

この点については研究室見学で知ることは正直難しいでしょう。

ただ、判断材料となるのは学生に休学・留年・中退などのトラブルが発生していないかという点です。

サークルなどで先輩がいるのであれば事情を聞いてみるのもいいでしょうし、研究室HPのメンバー紹介ページの履歴をInternet Archiveなどから確認してM3,D4,D5など標準の卒業年度を越えている学生が多くないかを確認するのも手です。

問題のある研究室であれば何かしら学生の状況に影響が出ている可能性があります。

最後に

本記事では研究室選びに大事なポイントを3点、私の博士中退の反省点をもとにまとめました。

このほかにもみるべき点は色々とあるでしょうが、一つの参考になれば幸いです。

読者の方の研究室生活とその後のキャリアがよいものとなることを願っております。

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DR2

理工系博士中退者です。
研究成果を出せず留年して中退して就職をしました。
その際に情報が足りずに苦労した点も多かったのでn=1の参考情報として共有します。

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